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2021.06.04
なにもしない贅沢を味わう、1日4組のプライベート温泉「すわや」
あぶくま高原道路の石川母畑インターを降りて、約4km。玉川村の豊かな自然に囲まれた山間に、突如として小さなオーベルジュが現れます。それが、「すわや」です。
オーベルジュとは、郊外や地方にある宿泊施設を備えたレストランのこと。「すわや」は、1日4組限定の“和”のオーベルジュとして、目にも鮮やかな季節の素材を使った創作会席や、各客室にあるプライベートな貸切温泉を提供し、春夏秋冬で趣を変える庭園を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごせます。
今回は、「すわや」を営む女将の塩田恵美さんを訪ねました。
7代前から続く、もてなしのかくれ家
「すわや」が始まったのは、今から7代前のこと。
「農業の傍ら温泉を提供しはじめたのが最初だそうです。昔は『四辻温泉』という湯治宿で、祖母の代のときには、お客さんが訪れると薪をくべて温泉を提供していました」
その後、塩田さんのお父様の代から本格的に温泉業に移行。塩田さんが受け継ぎ、現在のオーベルジュの形にリニューアルしたそうです。
自慢の温泉は「万病の湯」。季節の食材と共に癒されて
(画像提供:すわや公式HPより)
「すわや」の温泉は、“万病の湯”とも言われるラドン温泉で、毎分26Lもの温泉が湧いているそう。
全客室に温泉がついているので、思う存分ゆったりと寛ぐことができます。温泉好きにはたまらないですね。
(画像:すわや公式HPより)
自慢の料理は、季節の食材を使った創作会席。
料理長が厳しい目で選んだ素材を、繊細に盛り付けた独創的な料理の数々は、舌だけでなく目にも楽しめます。
小さなオーベルジュだからこその丁寧な料理に、高い満足感を味わえます。
お客様の声に耳を傾け、このスタイルを続けていきたい
敷地内に足を踏み入れると、惹きつけられるのが、庭園の素晴らしさ。四季ごとに草花を楽しめるような、
植物の構成と配置にしているそうです。 元々リピーターの多い「すわや」ですが、最近では福島県内のお客様が増えたそう。
「1日4組限定のプライベートな空間なので、コロナ禍でも安心なようです。読書やヨガをされたり、野鳥観察をされたり、と宿での時間をゆったりと過ごされている方が多いですね」
塩田さんは、「お客様の声に耳を傾けつつ、引き続きこのスタイルで『すわや』を続けていきたいですね」と語ってくれました。
聞こえるのは、鳥のさえずりや、樹々のざわめき。
都会の喧騒から離れ、旬を味わい、温泉にゆったり浸かる。
そんな“なにもしない贅沢”を、ここ「すわや」で、ぜひ堪能してみてはいかがでしょうか?
■すわや
〒963-6301 福島県石川郡玉川村四辻新田津間32
TEL : 0247-57-2684
FAX : 0247-57-2684
チェックイン15:00~/チェックアウト~10:00
★プランなどの詳細は、公式HPをご覧ください。
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2021.04.12
【デカ盛り!】地元の人に愛される洋食店「独留馳(どるちぇ)」
玉川村のデカ盛りで有名なお店<独留馳(どるちぇ)>をご存知ですか?
須賀川市方面から石川町方面へと118号線を走ると、右手に見えてくる三角屋根の建物が<独留馳>です。その可愛らしい外観とは裏腹に、総重量600g以上の「ハンバーグスパゲッティ」など大盛りで懐かしい味わいのメニューが大人気! その人気ぶりは、須賀川市や郡山市といった近隣市町村だけでなく、いわき市や茨城県からもお客さんが訪れるほどです。
今回はそんな<独留馳>の魅力を、たっぷりとご紹介します!
ハンバーグとスパゲッティだけで、総重量は600g超え?!
<独留馳>の人気No.1メニューが「ハンバーグスパゲッティ(税込1,100円)」。熱々の鉄板の上に大きなハンバーグと大盛りのスパゲッティがぎゅうぎゅうに乗っています。
ハンバーグは牛肉100%。ナイフを入れると、じゅわ~っと溢れる肉汁が甘辛いソースと絡み、どんどんご飯が進みます。これだけでも十分満足なのに、横に目をやると大盛りのスパゲッティ! トマトケチャップと塩・胡椒だけで味付けされた懐かしい味わいに、どこかほっとします。
写真だけでは伝わらないかもしれませんが、ハンバーグは250g、スパゲッティは350g以上と、総重量は600g超え! 2つの味を楽しめて、このボリューム。人気No.1なのも頷けます。
No.2「焼肉定食」、No.3「鳥から揚げ定食」もボリューミー!
人気No.2メニューは「焼肉定食(税込1,100円)」。メニュー名だけを見ると一見ふつうの定食に思えますが、運ばれてきたのはまさかの“あんかけ”! 鉄板で焼いているからでしょうか、ひとくち頬張ると香ばしく、あまじょっぱいあんかけとの相性が抜群。最後まで熱々のまま、いただけます。
▲珍しい「あんかけ」の焼肉定食は、先代が考案したもの。
「鳥から揚げ定食」は人気No.3のメニュー。表面はサクっと香ばしく揚げられており、中はぷりぷりでジューシー。1つひとつ大ぶりのから揚げが8~9個もついてくるので、から揚げ好きにはたまりません。
▲人気No.3の「鳥から揚げ定食」(税込1,100円)。
定食についてくるのは、ご飯・味噌汁・お新香。お米は、玉川村で40年以上農家を営み皇室献上米を生産している農家・小針さんから仕入れているもの。店主の高橋さん曰く「冷めてもおいしい」ご飯は、どんぶりほどある茶碗いっぱいに盛り付けられています。
▲2つのお新香が、ボリューミーなおかずの箸休めにちょうど良い。
おかずも、ご飯も、ぜんぶが美味しい。だから、どんどん箸が進んでしまいます
先代の味を受け継いでいく
<独留馳>がオープンしたのは、約40年ほど前のこと。
「店自体はおふくろが立ち上げたんですけど、切り盛りしていたのはばあちゃん。当時、この辺りにはレストランがなくて、ハイカラな名前にしようっていうので“独留馳(どるちぇ)”って名前にしたみたいです。字ですか?もちろん当て字です(笑)」(店主・高橋さん)
▲懐かしい雰囲気の外観。手前と横に駐車場があります。
20代半ば頃まで店を手伝っていた高橋さんですが、26歳のとき社会勉強のために別の仕事に就きました。
「それから3〜4年ほどしたとき、ばあちゃんが倒れて。駆けつけると、自分がもう長くないってわかってたんでしょうね。『この店のことは任せたから』って言われたんです。実はその時点で、いったん店は閉じていて。俺も数年のブランクがあったので、味やつくり方を思い出し思い出し、なんとか再オープンしました」
▲店先に置いてある看板は、年季が入っています。
元々、常連の多い<独留馳>。再オープン当初は、受け入れてもらえるかどうか不安な毎日だったそうです。
▲40年来のテーブルは、大工をしていた高橋さんの祖父のお弟子さんがつくったもの。
▲天板は、消臭・抗菌効果のある銅板。「飲食店だから銅板の方がよい」というお弟子さんの計らいだとか。
店を引き継いで4年。その間、バリアフリーに改装するなどしましたが、先代の味は一切変えていません。
「食材だったりつくり方だったり、こだわっているところはあるけど、美味しいかどうかは結局、お客さんが決めることですから。うちとしては、来ていただければうれしい。1回、2回と回数を重ねてくれたら尚更。……でも、やっぱり『味変わってないね』って言われるのが、一番、うれしいっすね」
先代の味を受け継ぎ、その圧倒的な量と美味しさで元気をくれる<独留馳>。
玉川村にお越しの際は、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
■ 独留馳(どるちぇ)
[ 住所 ]福島県石川郡玉川村大字川辺字武道388
[営業時間]ランチ 11:00〜14:00(L.O.13:45)、ディナー 17:00〜20:00(L.O.19:45)
[定休日]水曜日
[そのほか]飲み物はドリンクバー。お子様用の椅子もあり。男性客が多いかと思いきや、男性と女性の割合は半々くらいだそう。
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2021.02.28
旧須釜中学校にオープン! 買い物困難者に“おしゃれ”を届ける「ひつじ百貨店」
2040年、医療の進歩などにより、日本の総人口に占める65歳以上の高齢者の割合は35.5%に達すると言われています。そんな中、社会課題のひとつとされているのが「買い物困難者」。小売店の廃業や免許返納などで買い物に行けず、日常生活に不便を感じる方々のことです。
そんな買い物が難しい方のために、洋服や日用品を販売しているのが「ひつじ百貨店」です。なぜ「ひつじ百貨店」を立ち上げたの? どんな想いで運営しているの?などなど、代表の関根祐嗣さんにお話を伺いました。
高齢者がおしゃれを楽しんだって、いいじゃない
――まず、なぜ「ひつじ百貨店」を始めることになったのでしょうか?
関根さん:行政や社会福祉協議会、村民代表の方々などが参加し、子どもから高齢者まで、住み慣れた玉川村で安心して暮らしてもらうために“どんな生活支援やサービスを行ったらよいか”を話し合う「もちもたの会」がきっかけです。当時、私は社会福祉協議会の職員として参加していました。話し合いをするうちに、「買い物が難しい高齢者の方々を手助けしたい! 自分でやろう!」と熱い気持ちが芽生えて、「ひつじ百貨店」を起業することにしたんです。
▲代表の関根さん。他2名のスタッフと共に運営している。
――そういう経緯だったんですね。でも、なぜ、洋服や日用品の販売だったんですか?
関根さん:食料品の訪問販売は、すでに大手をはじめ色々なところでやっていますよね。でも、洋服や日用品の訪問販売ってないなぁと思って。特に洋服は、だいたい家族が買ってきてくれたものを着る方が多いんです。
でも、訪問販売があれば、自分で好きなものを見て選んでいただける。「高齢者がおしゃれを楽しんだっていいじゃない」という想いで、洋服や日用品を扱うことにしました。
関根さん:2020年3月の開業当初は、福祉施設などに出向いて販売を行っていました。みなさん、とても楽しそうに買い物をしてくださって、好評でした。でも、その後、新型コロナウイルス感染拡大によって、施設に出入りすることが難しくなってしまって。
▲アルコールやマスク、おむつなどの日用品・介護用品も販売している。
関根さん:とはいえ、洋服を仕入れてしまっていたので、何とかしないといけない。そこで、村内の公民館や集会所で販売したり、インターネットの販売をはじめたりしました。ただ、やはり私たちが手助けしたいのは公民館や集会所へも自力で足を運べない方々。
本当に手助けしたい方に、サービスを届けられない……。そんな葛藤を抱いていたとき、役場の方からここ(コワーキングスペースたまかわ)の話を伺い、実店舗をオープンすることにしました。
▲旧須釜中学校にオープンした店舗の入り口。中を覗くと「どうぞ、見ていってください」と関根さんが優しく声をかけてくれる。
ただ“買う”だけじゃない、“交流の場”にしたい
――ここは、元々なんの教室だったんですか?
関根さん: ここは、美術室だったんですよ。最初入った時は、黒板もあったし、油絵具があちこちにあって、どんな店舗になるかイメージがつきませんでしたね(笑)。ただ、備品は使って良いとのことだったので、図書室のカウンターを持ってきたり、家庭科室から試着室を持ってきたりして、なんとか形になりました。正月中もずっと壁を塗っていましたよ(笑)。
▲アクセサリー入れには「数学科」の文字。
――この場所(取材に使わせていただいたテーブル)は、交流スペースですか?
関根さん: そうです。なんかこう、休まる空間にしたいなぁ、と思ったんですよね。買い物に行けないおばあちゃんから連絡もらって、お迎えに行ってここに連れてきて、「さぁ買ってちょうだい」っていうのは、違うなと思って。せっかくここに来たなら、近隣の人たちとおしゃべりすれば生活にハリが生まれると思うんですよ。
▲交流スペースのテーブルも、旧須釜中学校の備品。所々刻まれているキズが、どこか懐かしい。
関根さん: 買い物に行けない方って、自分の家の庭先まで、とか、もっと行けたとしても隣の家くらい、なんていう人も多い。交流する人も、限られてきます。そういった中で、ここに来ていつものコミュニティとはまた違う人たちと交流をして、心休まる場所になってくれたらなぁ、と思っています。
▲店舗を訪れたお客さんには「コーヒーいかがですか?」と声をかけるようにしてるそう。
若者と高齢者が、いっしょに集える場に
――今後、こんなことがしたいなぁと思っていることはありますか?
関根さん: この場所(コワーキングスペースたまかわ)は年代関係なく様々な人が訪れるので、実店舗をオープンするにあたって若者向けの古着も扱うようになりました。少しずつですが、若い方も訪れるようになっています。
▲有名ブランドの洋服も取り扱っている。
関根さん: 古着屋さんって、あまり高齢者向けの服は取り扱っていませんよね。一方で、婦人服や高齢者向けの洋服を扱っているお店には、若者向けの古着はない。うちは、両方が置いてあります。
▲高齢者が歩きやすいシューズも販売。
関根さん: たとえば、お孫さんがおばあちゃんを車に乗せて連れてきてくれて、「これどうかな?」「あっちも似合いそう」なんて買い物を楽しむことができるんです。そんな環境って、あんまりないんじゃないかなぁと。仕入れる服や発信を工夫して、世代を超えていっしょに買い物を楽しんでもらうような場所にしていけたらな、と思っています。
■ひつじ百貨店
[住所]石川郡玉川村南須釜奥平290 コワーキングスペースたまかわ1F(旧須釜中学校)
[TEL]090-9030-4498
[HP]https://hitsujihyakkaten.jimdofree.com/
[Instagram]https://www.instagram.com/hitsujihyakkaten/
[取り扱い商品]紳士・婦人向け衣料品、高齢者向け衣料品、日用品、介護用品、古着、雑貨・季節商品など
[事業内容]店舗販売、イベント販売、訪問販売、EC販売
[サービス]
◯お客様送迎サービス
お買い物を希望するお客様を自宅から往復無料送迎。自力で外出することが困難な方におすすめです。
◯無料配送サービス
当店やイベント等で商品をお買い求めいただき、運搬が難しい場合は無料で届けてもらえます。
◯交流スペース提供
地域のみなさんが気兼ねなく時間を過ごし、交流していただける場として、ひつじ百貨店の店舗を提供。
◯お買い物アドバイス
介護関連の資格を持つ販売員が常駐しているので、ご希望の方に衣類選びや介護のアドバイスを行います。
※サービスの詳細等は、ひつじ百貨店へお問い合わせください。
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2021.01.26
多様な働き方をバックアップ「コワーキングスペースたまかわ」
昨年閉校になった旧須釜中学校を活用して、
新しく「コワーキングスペースたまかわ」として生まれ変わります。
現在は、本格的なオープンに向けて実証実験の最中だそう。
「コワーキングスペースたまかわ」の
立ち上げから携わっている運営の宇都さんにお話しを伺いました。
(運営の廣川さん(左)、宇都さん(右))
-まず「コワーキングスペースたまかわ」の
施設内容について教えてください。
宇都さん:
企業のリモートオフィスや個人事業主のオフィスとして、
また学生の自習スペースとして使用できる
フリーのオフィススペースがメインになります。
元中学校の校舎を活かして、
音楽室で楽器の練習や技術室で資格試験の作業をしたり
家庭科室で調理し商材写真を撮影をされる方もいます。
-たしかに、オフィス利用だけでなく、
楽器の演奏や作業スペースとしての需要はありそうですね。
宇都さん:そうですね、ご要望があればお貸し出来ます。
動画や写真の編集のワークショップを開かれる方もいます。
-ワークショップをするのにも広いし機材もあって便利ですね!
-いま、コワーキングスペースが増えてきてると思いますが、
「コワーキングスペースたまかわ」の特徴は何でしょうか?
宇都さん:コタツがあるので、そこで過ごすことも出来ますし、
お子様やペットの同伴も可能です。
また授乳室や個室も完備しています。
-お子さんが小さかったり、ペットを飼っている方にはうれしいですね!
こたつでのんびり作業するのもいいですね…
-他には何かありますか?
宇都さん:元の校舎の設計が良く、中庭もあるので
気分転換に外を出たり、歩いたりも出来るんですよ。
-たしかに中庭やロビーの雰囲気がいいですよね。
仕事の合間にリフレッシュが出来て、
過ごしやすい空間で仕事が捗りそうです!
宇都さん:しばらく無料で利用することができるので※、
新しい形のオフィスとして使っていただければと思います。
空いていれば、予約なしで窓口でも受付出来るそうです。
のびのびとした雰囲気の中で
リモートワークやワーケーションをしてみませんか?
※2021年3月31日までの予定ですが、延長の可能性あり。
アンケートをして頂ける方が対象となります。
『コワーキングスペースたまかわ』
〒963-6302
福島県⽯川郡⽟川村⼤字南須釜奥平290
(旧須釜中学校)
(あぶくま高原道路・福島空港I.C出口から6分)
お問い合わせ・ご相談はこちらから︓
TEL:0247-57-2104
E-mail:coworkingtamakawa@gmail.com
予約サイト︓https://airrsv.net/coworking-tamakawa/calendar
【営業時間】
8:30〜17:15【休館⽇】
1⽉〜3⽉ ⽉曜⽇及び⽕曜⽇ 祝⽇Wi-fi完備/プリンター無料/
中庭テラス席でネット利用可/席の間に飛沫防止パネル有/
ロッカー有/授乳室有/個室有/
お茶・コーヒー(有料)/飲料持ち込み可/
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2020.12.22
玉川村で100年、アットホームな宿「ひたちや旅館」
田舎のおばあちゃんちのような雰囲気で
迎えてくれる「ひたちや旅館」。
女将の高原 志乃婦さん、ご主人の史郎さん、若女将の愛美さん
にお話しを伺いました。
-「ひたちや旅館」開業の経緯は
どういったものだったのでしょうか?
史郎さん:
1923年(大正12年)に常陸国より玉川の地へ
やってきたそうです。
常陸国から来たということで「ひたちや旅館」という
屋号になったのでしょうね。
-約100年!歴史が長いですね。
どういったお客様が利用されるのですか?
史郎さん:
石川街道沿いにあるので、昔は問屋さんが行商の際に
ここを拠点に1~3カ月滞在して県内をまわる方がいました。
富山の薬売りの方なんかもよく来てました。
昔は何件か宿があったのですが、今はうちだけですね。
現在は、飛行訓練所の生徒さんや
近くの工場の企業の方にご利用いただいてます。
-話には聞いたことがありますが、
行商の方がこちらにも滞在されていたんですね。
特に印象に残ってるお客さんはいますか?
愛美さん:
近隣企業のタイからの研修生が自炊をしていたときに、
スパイスの香りや外で食事を楽しむ文化の違いに驚きました。
小さい頃長期滞在していた方からピアノを教わったり、
狩猟に来た方から鴨を頂いたこともありました!
-アットホームなお宿ならではの関わり方ですね。
-昨年女将さんが倒れてからは、
ご主人の史郎さんと娘の愛美さんが切り盛りしているそうですが、
以前は愛美さんは外で働いていたとか?
愛美さん:
以前は考えていなかったのですが、
自分の生まれ育った家と旅館なので、
守っていきたいという気持ちもありますし、
母が楽しんでやっていた姿を目にしていたので、
自分が後を継ごうと決心しました。
-今後はどのようにやっていきたいですか?
小さい旅館なので、
お客様の希望になるべく合わせられるという強みがあります。
その強みを生かして柔軟に対応していくことと、
今後もゲストハウスのようなアットホームな雰囲気を
大事にしていきたいです。
ホッと出来る居心地の良さと親戚のような距離感が
自慢の『ひたちや旅館』。
ゆったり玉川ステイを楽しんでみてはいかがでしょうか?
『ひたちや旅館』
〒963-6312
福島県石川郡玉川村小高西屋敷11-3
(あぶくま高原道路・玉川I.C出口から2分)
http://hitachi-ya.com/
TEL:0247-57-2046(9:00〜21:00)
FAX:0247-57-2046
ご予約はお電話にて。
【一泊2食付き】
大人・お一人様 ¥6,160(税込)
【素泊まり】
大人・お一人様 ¥4,000(税込)
※朝食ご利用の場合、プラス¥660(税込)
※夕食ご利用の場合、プラス¥1,500(税込)※会社関係および長期滞在・スポーツ合宿の方は、
別途お見積いたしますのでお気軽にご相談ください。
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2020.11.28
地域密着型の結婚式・イベント会場「マーヴェラス末広」
1992年から玉川村で愛されている結婚式場『マーヴェラス末広』。
代表取締役社長の瀬谷浩宣さんにお話を伺ってきました。
ー『マーヴェラス末広』はどういった経緯でオープンされたのですか?
もともと石川町で結婚式場を営んでおり、福島空港開港のタイミングで
玉川村に『マーヴェラス末広』をオープンしました。
結婚式場や大人数の会議、総会などの場面で利用頂いております。
また、ギフトショップの『シャディ末広』も併設して営業しています。
ー『マーヴェラス末広』の強みは何でしょうか。
地域密着というのが1番の強みですね。
結婚式はもちろん、初節句や七五三など
人生の大事な節目の行事で利用して頂いています。
最近は新型コロナウイルスの影響で以前ほど多くはありませんが
企業の集会や学校の部活の総会など大人数が集まる機会に利用して頂いています。
大人数を収容できる施設はこの辺の地域にはあまりないので
石川郡以外にも矢吹、鏡石、須賀川、棚倉の方もいらっしゃいます。
ー確かに300人規模で利用できる会場は近隣だとなかなか思い浮かばないですね。
ー結婚式やイベントなどで印象に残ったエピソードはありますか?
特にこれといったエピソードはないのですが、
地域密着ですので、
結婚式から法事までその人の人生に関わっていると
感じることが多々ありますね。
ー現在は何かイベントを開催していますか?
今年の11月から来年の5月まで人形展を開催しており
雛人形や兜、羽子板を展示、販売しています。
定番の兜や雛人形もありますが
ダースベーダーやバッドマンの兜もありました!
『初節句』『七五三』『成人式』『結婚式』など
人生の大事な節目の場を提供する『マーヴェラス末広』。
お昼はランチ営業もしています。
12月には『マーヴェラス末広』の駐車場で
新しい生活様式を取り入れた屋外イベントが行われます。
『マーヴェラス末広』の出店もあるのでぜひ足を運んでみて下さい!
『マーヴェラス末広』
住所:福島県石川郡玉川村大字中字道上84
電話番号 :0247-57-4388
FAX番号 : 0247-57-4285
ランチ営業11時〜14時 水曜日休業 (土日休業の場合あり要確認)
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2020.10.27
玉川村の観光を盛り上げたい! 「玉川村 地域おこし協力隊」
今年9月に「玉川村 地域おこし協力隊」の観光アクティビティ支援担当として、
玉川村に移住した斎藤圭佑さん。
来春開業予定の玉川村観光交流施設「森の駅Yodge」の体験コンテンツなどを担当するそうです。
-はじめに斎藤さんの自己紹介をお願いします。
秋田県にかほ市出身の26歳です。
東京へ進学後に都内、秋田、大阪で働いていました。
趣味は、サウナ・キャンプ・ライブ鑑賞・スノーボード・フットサルです。
-玉川村の「地域おこし協力隊」を選んだ理由は?
前職は大阪で働いていたのですが、コロナの影響で仕事が出来ない状況の中で、
好きなアウトドアや観光の仕事を地方でしたいという気持ちが強くなり、
その時に目が留まったのが玉川村の「地域おこし協力隊」でした。
実際に役場の方に話を聞いてみて、自分の方向性に合ってると思いました。
-玉川村へ移住してみて、どうですか?
特に不便はなく、買い物できる場所なども近くにあるので快適に暮らしています。
若い人が少ないので、かわいがってもらってますし、
人がやさしくて、気にかけてくれる人が多いです。
「観光アクティビティ支援」では、これから観光コンテンツを作っていくので、
最初から関わっていけるのは、自分にとってもいい経験になりますね。
-今はどんな活動をしているんですか?
今週からBBQインストラクターを学びに行きます。
BBQ LIVE(※1)をお客様に提供するための知識や実践を学んできます。
今後は、キャンプのインストラクターの資格取得を目指しています。
インストラクターの資格では、テントの張り方や火起こし、安全管理など
座学から実践まで幅広く学び、キャンプ場の運営などに役立てます。
-今後どんなことをしていきたいですか?
テントサウナが大好きで…熱波師(※2)の資格も取ってみたいですね。
玉川村では炭焼き職人がいるので、炭焼きも職人さんから学ぶ予定です。
そして上記の事をマスターして、観光アクティビティとして提供できるようにしたいです。
お客さんと一緒に楽しめるようにがんばります!
※1 田村市の「川合精肉店」で提供している、目の前で美味しいお肉と野菜を
こだわりの手法で楽しく美味しく焼いてくれるコンテンツ。
※2サウナの種類・サウナの入り方・ロウリュとは?等の座学、
バスタオルの使い方・姿勢・縦扇ぎ・横扇ぎなど実践を学んだスペシャリスト
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2020.09.14
玉川村の魅力を伝えたい!「玉川村観光物産協会」
玉川村の魅力を発掘し、 玉川村内外に PRをしている
「玉川村観光物産協会」の 増成育恵さん、鈴木るなさんにインタビューしました。
- まずは「 玉川村観光物産協会 」 について教えてください 。
増成さん:村内で「これまで村が担ってきた観光情報や6次化商品のPRなどを一元化し、魅力発信力を強化したい」という思いや要望 があり、2017 年 12月に設立、私は玉川村で「 地域おこし協力隊」として活動後2018 年 4 月より着任し、本格的に活動がスタートしました。
鈴木さん:私はいわき市の出身で2019 年より着任しました。玉川村にどんな観光資源があるのか、改めて一から洗い出しをしています。また村や道の駅などとも連携をして特産品や加工品PR、商品開発などを進めています。さるなしやブルーベリーのほか、台湾の鹿谷郷(玉川村の姉妹都市)から「凍頂烏龍茶(トウチョウウーロンチャ)」を輸入し、販売化に向けて取り組んでいます。
- お二人が感じる「玉川村」 の魅力は何でしょうか 。
増成さん:人が優しいですね 。 東北の方は控えめな印象がありますが、賑やかな方が多い地区もあります 。
鈴木さん:地域によっても性質が違いますね 。地区の伝統や言い伝えなんかもあって、意外な発見があるので面白いです。交流人口拡大の一環として、村内外へPRしていきたいです。あとは、一押し商品「しぼりトマトジュース」はぜひ飲んで頂きたいですね。甘みが強く、嫌いな人でも飲みやすいです。
- 今後の課題や展開について教えてください 。
増成さん:地元の人やこどもたちにも、玉川村のことを知ってもらって玉川村のことを好きになってもらいたいです。そのために観光物産協会がこどもに教育の一環として仕組みを作れたらと考えています。
鈴木さん:玉川村の知名度向上はもちろんのこと、モノ ・ 人 ・の流れを作り、村内観光産業や6次化産業の発展に貢献したいです。今は玉川村に足を運んでもらえるきっかけになるような基盤づくりをしています。今後は時期を見てイベントの開催や観光案内所として機能できるように体制を整えていきたいです。
今回インタビューさせていただいた、鈴木るなさん出演のたまかわ村プロモーションムービー「やさしくなれる村たまかわ村」。 のんびりと、心おだやかになる玉川村の旅の風景をお楽しみください。
玉川村観光物産協会 事務局
住所:福島県石川郡玉川村大字小高字中畷9
玉川村役場産業振興課内
TEL: 080-2834-5993
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2020.08.27
福島といえば桃!おいしい桃をお届け「福島空港観光果樹園」
福島空港観光果樹園の野口勘市朗さんは、約30年にわたって桃農家をやっていらっしゃるベテラン。
朝摘みした新鮮な桃を直売したり注文販売(配送)を行い、県外からのリピーターも数多く
直売所に行っても売り切れがほとんどな人気の桃農家さんなのです。
桃の最盛期は7月~8月ですが、早生・中生・晩生の3つの時期(6月~10月頃)に分かれています。
野口さんが丹精込めて育てている桃の品種は「はつひめ」「こいみらい」「あかつき」「なつっこ」など、福島を代表するさまざまな品種たち。購入される時期によって一番美味しい旬の桃をプロの目で選定しているため、さまざまな桃の味を堪能することができます。
2021年も、福島県石川郡玉川村のふるさと納税で掲載されます!
ジューシーでほっぺたが落ちそうになる福島の桃を、ぜひご賞味ください。
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2020.07.14
玉川村の”元気”をとどけたい「玉川村生産物直売所 こぶしの里」
玉川村の採れたて野菜や果物などを販売し地域を盛り上げる「こぶしの里」穂積所長にインタビューしました。
-お店を始めたきっかけを教えてください。
もともとは「玉川村生産物直売所(こぶしの里センター)」として平成8年3月に立上げました。新農村地域定住促進対策事業の一環で、農業収入を上げようという試みです。
そこから、更なる地域農業振興を図るために、平成14年10月4日に、玉川村・あぶくま石川農業協同組合・玉川村商工会・生産者さんからの出資により法人化をしまして、「株式会社こぶしの里」として新たにスタートを切りました。
じつは直売所のほうが道の駅より先にできたんですよ。-穂積所長の略歴をお聞かせください。
以前は泉崎村商工会に勤務していました。平成4年に玉川村商工会経営指導員として異動してきて、平成14年のこぶしの里法人化に伴って取締役所長に就任しました。平成18年からは道の駅たまかわの駅長も兼務しています。
-お仕事にかける思いを教えてください。
玉川村をはじめとした、福島県の農家さんたちが元気になれるよう、地域の活性化・販路拡大に努めています。
お客さんの82%は村外の方で、うち18%が石川郡内の方。県内ですと(郡山・福島・いわきなど)20~30㎞圏内のところの人がよく訪れてくれています。
美味しいものがたくさんありますから、もっといろんな方にお届けできるようにしていきたいですね。-こぶしの里の強みはなんですか?
やはり、地域特有の珍しいものや、セット野菜の販売、加工品・六次化商品などの商品展開力でしょうか。
ただ「珍しいよ、おいしいよ」と言って売るだけでなく、消費者のニーズに合わせた商品にすることも心がけています。
おいしさ・鮮度・安全感・安心感・価格・健康志向・ストーリー性・見た目・調理しやすさ…お客さんの求めているどれかに当てはまれば、手にとってもらえる機会も増えるんじゃないかと思います。
令和元年度の「レジを通ってくれたお客さん数」は15万人越なんですよ。来場者数はその1.5倍ですが、それだけの割合の人たちが商品を買っていってくれたということは、やはり嬉しいことですよね。-今後の展望を聞かせてください。
観光客はもちろんですが、居住者・移住者の受け入れ体制の強化にも力を入れていきたいところです。
住環境を整え、住みよい村であることをもっと知ってもらいたい。
観光の面では、観光農園・果樹園などの活性化をして、農産物を目当てに訪れてもらえたらと思っています。
株式会社こぶしの里
住所:福島県石川郡玉川村大字岩法寺宮ノ前140-2
販売商品:玉川村産季節の新鮮野菜、特産品(さるなしドリンク・さるなし100%ジュース・さるなしジャム)、阿武隈の手打ちそば など
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2020.06.02
ふわふわシフォンケーキが自慢の洋菓子店「fon」
ふわふわのシフォンケーキと緑いっぱいの田園風景を望めるカフェスペースで玉川村の人々だけでなく村外のお客さんからも愛されている洋菓子屋「fon」さんをインタビューしてみました。
-お店を始めたきっかけは?
もともとパン作りが趣味で色々なパンを作っていたのですが、初めてシフォンケーキを作った時にパンよりも難しさを感じました。難しいからこそチャレンジしたくなり、回数を重ねてうまく出来るようになってきて、色んな人に食べてもらいたくなってお店を始めたんです。
-日々どんなことを心がけてお仕事されていますか?
色んな人に「おいしい」と思ってほしいので、高い品質を常に保つよう気を配っています。手作りならではのおいしさを届けていきたいですね。
-お店を始めて大変だったことは?
東日本大震災があった年(2011年)の6月にオープンしたので、それだけでも大変でしたね。また、2人からのスタートだったので、数が多く作れなくて結構苦労しました。今は従業員も増えて安定してきています。
-今後の展望を聞かせてください。
おかげさまで村外からのお客様も増え、色んな人にお届け出来るようになってきました。が、事業拡大は今は考えていないですね。店舗が多くなると、お客さんとの距離が遠くなってしまう気がして…。お客さんの顔が見えて、意見も聞こえるような規模感でやっていきたいです。
商品については、玉川村特産の桃・いちじく・さるなしなどを使って新しいお菓子を作りたいですね。玉川村のいいところを知ってもらう機会にもなったらいいなと思っています。
fon
住所:福島県石川郡玉川村川辺池下154
販売商品:シフォンケーキ、ベーグル、プリンなど
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2020.06.01
自家製ブルーベリージャムで地元を元気に!「草野農園」
愛情こめて育て上げた美味しいブルーベリーと、どこか懐かしくてかわいらしいハンドメイド雑貨を取り揃える「草野農園」さんをインタビューしてみました。
-お店を始めたきっかけは?
ブルーベリーはもともと13年前から販売をしていました。4年前に妹が須賀川のフリーマーケットに出店する際、趣味でやっていたハンドメイド雑貨を一緒に出してみることにしました。お店の始まりはそこでしょうかね。
それから、ブルーベリーの加工品も出すようになって、妹が独り立ちしてからは、お互いそれぞれでお店をやるようになったんです。
-お店にはどんな思いがこもっているんですか?
ブルーベリー生産組合では最年少会員の私ですが、玉川村のブルーベリー農業をどんどん盛り上げたいと思っているところに創業チャレンジのチラシが目に留まったんです。このチャンスを絶対逃さないよう一生懸命準備して持つことができたお店なので、玉川村を盛り上げる一員として頑張っていきます!
-お客様の反応で嬉しかったことはなんですか?
ハンドメイドの注文をわざわざしに来てくれて、笑顔で帰っていってくれるのが嬉しいですね。あとは、リピーターのお客様も増えてきています。近所の人からは、近くに美味しいケーキ屋さんができた、と言ってもらえています。
-今後の展望を聞かせてください。
何より、玉川村のブルーベリーのおいしさを全国に広めたいと思っています。新鮮なブルーベリーをぜひ生食で食べてもらいたいですね。
草野農園
住所:福島県石川郡玉川村大字岩法寺宮ノ前140-2
販売商品:ブルーベリー関連商品、ハンドメイド雑貨
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2020.06.01
明治から麺一筋!老舗製麺所「有限会社釘屋商店」
明治12年から続く、知る人ぞ知る麺屋「有限会社釘屋商店」さんをインタビューしてみました。
-お店の歴史を教えてください。
釘屋商店は、元は金属関係を扱っていたお店でした。戦後の混乱期に一度破産しましたが、当時社長であった父が戦後の食糧不足から「お米の代わりに麺だ、お米を食べられない人が麺を食べる」と着目したのが始まりです。釘屋商店としては12代目ですが、製麺所としては2代目です。
-人気商品はなんですか?
ゆで4種類、乾麺4種類(形態に分けると50種類)と種類が豊富なんですが、一番人気はやきそばですね。乾麺の冷やし中華も人気があります。
変わり種だとヨモギの麺なんかもあります。本物のヨモギを使っていますよ。
-先代から受け継いだ思いなど教えてください。
「商売は大きくすることは簡単、小さくするのは大きくする3倍難しい」と言われていました。私自身は大学卒業後すぐに家業を継いだのですが、30歳前後までは、大きい仕事をしたいとばかり考えていて。でも、派手に売れば売るほど経費が掛かっていきました。
無闇に広げすぎず、品質を落とさないで、おいしいと思ってもらえる商品を作っていく。これが大切なんだと教わりましたね。
-お客様の反応で嬉しかったことはなんですか?
うちの一番の強みは学校給食に麺を使ってもらえることなんですが、やはり「子供の時に給食で食べたことがある」「思い出の品」と言って買いに来るお客さんが多いんです。
同窓会で食べたい!と依頼が来ることもあります。地元の人に愛されている証拠かなと思えます。-今後の展望を聞かせてください。
引き続き、「品質より安全が一番大事」をモットーに学校給食は続けていきたいですね。そして品質を落とさず、今のおいしさを次の世代に変わらず受け継いでいきます。
2代続けて、「麺の乾燥具合を左手で測る」技を身につけましたので…マニュアル化できないところもありますが、今後もおいしい麺を作り続けます。
有限会社釘屋商店
住所:福島県石川郡玉川村大字中屋敷前35−4
販売商品:ゆで麺・乾麺(うどん、そば、中華麺)、ヨモギ麺