
ふわふわシフォンケーキが自慢の洋菓子店「fon」
2020.06.02
ふわふわのシフォンケーキと緑いっぱいの田園風景を望めるカフェスペースで玉川村の人々だけでなく村外のお客さんからも愛されている洋菓子屋「fon」さんをインタビューしてみました。
-お店を始めたきっかけは?
もともとパン作りが趣味で色々なパンを作っていたのですが、初めてシフォンケーキを作った時にパンよりも難しさを感じました。難しいからこそチャレンジしたくなり、回数を重ねてうまく出来るようになってきて、色んな人に食べてもらいたくなってお店を始めたんです。
-日々どんなことを心がけてお仕事されていますか?
色んな人に「おいしい」と思ってほしいので、高い品質を常に保つよう気を配っています。手作りならではのおいしさを届けていきたいですね。
-お店を始めて大変だったことは?
東日本大震災があった年(2011年)の6月にオープンしたので、それだけでも大変でしたね。また、2人からのスタートだったので、数が多く作れなくて結構苦労しました。今は従業員も増えて安定してきています。
-今後の展望を聞かせてください。
おかげさまで村外からのお客様も増え、色んな人にお届け出来るようになってきました。が、事業拡大は今は考えていないですね。店舗が多くなると、お客さんとの距離が遠くなってしまう気がして…。お客さんの顔が見えて、意見も聞こえるような規模感でやっていきたいです。
商品については、玉川村特産の桃・いちじく・さるなしなどを使って新しいお菓子を作りたいですね。玉川村のいいところを知ってもらう機会にもなったらいいなと思っています。
fon
住所:福島県石川郡玉川村川辺池下154
販売商品:シフォンケーキ、ベーグル、プリンなど
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2021.02.28
お取り寄せにおすすめ! ふわふわ食感でしあわせ広がる「fon」のシフォンケーキ
郡山市や須賀川市のほか、二本松市などからもわざわざ買いにくるほど人気の「cake&cafe fon」のシフォンケーキ。
以前、お店を始めたきっかけや想いを伺ったインタビュー記事(※関連記事をご覧ください)を掲載しましたが、今回はシフォンケーキをはじめfonさんの商品の魅力をたっぷりとお届けしたいと思います。
保存料不使用! ふわふわ食感のヒミツは“メレンゲ”
福島空港から車で約10分。国号118号線沿いの田園地帯に、「cake&cafe fon」はあります。道路沿いに佇むグリーンの看板に誘われて小道に入ると、三角屋根のかわいらしい建物が現れます。
▲道路沿いに佇むグリーンの看板が目印。
▲外観はオレンジ色の三角屋根が特徴のカントリー風。
店内には、ショーケースの奥にイートインスペースも。イートインではカフェメニューのほか、ベーグルサンドやピザといったランチメニューをいただくこともできます。
看板メニューのシフォンケーキは、毎日手づくり。そのため1日につくれる量が限られており、閉店前に完売してしまうこともしばしばです。そんな人気の理由は、何と言ってもふわっふわの食感。じんわりと優しい味が、口いっぱいに広がります。
▲ショーケースから選んだ好きなケーキとドリンクをセットでいただけるシフォンケーキセット(500円)。生クリームも甘すぎないので、甘いのが苦手な人でも最後まで美味しく味わえる。
材料は、卵・牛乳・小麦粉と、とってもシンプル。「ベーキングパウダーなどは入れず、メレンゲだけでふわふわ食感を実現しています。メレンゲを立てすぎず、柔らかくしすぎず、ちょうどいい塩梅がコツなんです」と、店主の須藤さん。この食感にたどり着くまで、なんと3〜4年の間、毎日試作を繰り返したのだそうです。
▲店内は明るく、心地良い空間が広がる。
手頃な価格だから、全種類買う人も
ショーケースには、毎日10種類のシフォンケーキが並びます。味は「プレーン」や「バナナ」といった定番のものから、「ゆず」「みたらし」「りんご」など季節限定のものまで幅広いラインナップ。新商品は、須藤さんや従業員の方々からのアイデア以外に、お客さんからのリクエストから生まれることもあるそう。
▲この日お邪魔したのは、夕方4時すぎ。取材中も多くのお客さんが訪れ、すぐに完売してしまった。
驚きなのは、その価格。なんとどの味でも、シフォンケーキは1個200円で販売されています。「遠くからいらっしゃった方は、全種類買っていく方も多いですね。それでも、2,000円だから。帰って、家族みんなで食べてくれたりするようで、嬉しいですね」
▲商品を入れてくれる紙袋はシンプルなデザイン。手頃な価格なので、手土産にもぴったり。
実は、“ベーグル”も人気メニュー
シフォンケーキの他に人気なのが「ベーグルサンド」。ベーグルというと硬い食感のイメージがありますが、fonさんのベーグルは硬すぎず柔らかすぎない、ほどよい硬さが特徴です。
▲ドリンク付きのベーグルサンドセット(650円)。写真は、「生ハムとトマトのサンド」。
ベーグルサンド(カフェメニュー)は、「生ハムとトマト」「エビとタルタルソース」「甘辛チキンとタルタルソース」の3種類。一度トースターで焼いてから具材をはさむので、食感は変わらないまま最後までおいしくいただけます。
美しい玉川村の田園風景を望みながら、ほっとひと息ついて
シフォンケーキやベーグルのおいしさもさることながら、「cafe&cake fon」の心地よい雰囲気も、多くの人に親しまれている理由のひとつ。少し高台にある店舗から見えるのは、玉川村ののどかな風景。時間がゆったり、のんびり、流れていきます。
▲陽の光がたっぷりと注ぐ、明るい店内。
▲インテリアも優しい雰囲気で、癒される。
▲時間があえば、水郡線が走る姿も見える。コトコトゆっくり走る姿が、とてもかわいい。
「玉川村のいいところは、やっぱり自然が多いところ。農村の風景を見ながら、ゆっくりしてもらえたら嬉しいですね」と須藤さん。
やさしい味わいのシフォンケーキをいただきながら、至福のひとときを過ごせる「cake&cafe fon」。
玉川村を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
◯お取り寄せは、ふるさと納税で
「美味しそうだけど、なかなか福島まで行けない…」という方には、ふるさと納税がおすすめ。fonさんの手作りシフォンケーキ14種を、返礼品として購入することができます。
【セット内容】
プレーン・バナナ・キャラメル・抹茶・ブルーベリー・紅茶・オレンジ・大納言・メープル・ラムレーズン・マロン・チョコ・コーヒー・黒糖の14種各1個ずつ。
cake&cafe fon
[住所]玉川村川辺池下154
[営業時間]10:30〜18:00(ランチ11:00〜14:00)
[定休日]毎週月曜、第二火曜
[TEL]0247-57-4422
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2021.02.28
旧須釜中学校にオープン! 買い物困難者に“おしゃれ”を届ける「ひつじ百貨店」
2040年、医療の進歩などにより、日本の総人口に占める65歳以上の高齢者の割合は35.5%に達すると言われています。そんな中、社会課題のひとつとされているのが「買い物困難者」。小売店の廃業や免許返納などで買い物に行けず、日常生活に不便を感じる方々のことです。
そんな買い物が難しい方のために、洋服や日用品を販売しているのが「ひつじ百貨店」です。なぜ「ひつじ百貨店」を立ち上げたの? どんな想いで運営しているの?などなど、代表の関根祐嗣さんにお話を伺いました。
高齢者がおしゃれを楽しんだって、いいじゃない
――まず、なぜ「ひつじ百貨店」を始めることになったのでしょうか?
関根さん:行政や社会福祉協議会、村民代表の方々などが参加し、子どもから高齢者まで、住み慣れた玉川村で安心して暮らしてもらうために“どんな生活支援やサービスを行ったらよいか”を話し合う「もちもたの会」がきっかけです。当時、私は社会福祉協議会の職員として参加していました。話し合いをするうちに、「買い物が難しい高齢者の方々を手助けしたい! 自分でやろう!」と熱い気持ちが芽生えて、「ひつじ百貨店」を起業することにしたんです。
▲代表の関根さん。他2名のスタッフと共に運営している。
――そういう経緯だったんですね。でも、なぜ、洋服や日用品の販売だったんですか?
関根さん:食料品の訪問販売は、すでに大手をはじめ色々なところでやっていますよね。でも、洋服や日用品の訪問販売ってないなぁと思って。特に洋服は、だいたい家族が買ってきてくれたものを着る方が多いんです。
でも、訪問販売があれば、自分で好きなものを見て選んでいただける。「高齢者がおしゃれを楽しんだっていいじゃない」という想いで、洋服や日用品を扱うことにしました。
関根さん:2020年3月の開業当初は、福祉施設などに出向いて販売を行っていました。みなさん、とても楽しそうに買い物をしてくださって、好評でした。でも、その後、新型コロナウイルス感染拡大によって、施設に出入りすることが難しくなってしまって。
▲アルコールやマスク、おむつなどの日用品・介護用品も販売している。
関根さん:とはいえ、洋服を仕入れてしまっていたので、何とかしないといけない。そこで、村内の公民館や集会所で販売したり、インターネットの販売をはじめたりしました。ただ、やはり私たちが手助けしたいのは公民館や集会所へも自力で足を運べない方々。
本当に手助けしたい方に、サービスを届けられない……。そんな葛藤を抱いていたとき、役場の方からここ(コワーキングスペースたまかわ)の話を伺い、実店舗をオープンすることにしました。
▲旧須釜中学校にオープンした店舗の入り口。中を覗くと「どうぞ、見ていってください」と関根さんが優しく声をかけてくれる。
ただ“買う”だけじゃない、“交流の場”にしたい
――ここは、元々なんの教室だったんですか?
関根さん: ここは、美術室だったんですよ。最初入った時は、黒板もあったし、油絵具があちこちにあって、どんな店舗になるかイメージがつきませんでしたね(笑)。ただ、備品は使って良いとのことだったので、図書室のカウンターを持ってきたり、家庭科室から試着室を持ってきたりして、なんとか形になりました。正月中もずっと壁を塗っていましたよ(笑)。
▲アクセサリー入れには「数学科」の文字。
――この場所(取材に使わせていただいたテーブル)は、交流スペースですか?
関根さん: そうです。なんかこう、休まる空間にしたいなぁ、と思ったんですよね。買い物に行けないおばあちゃんから連絡もらって、お迎えに行ってここに連れてきて、「さぁ買ってちょうだい」っていうのは、違うなと思って。せっかくここに来たなら、近隣の人たちとおしゃべりすれば生活にハリが生まれると思うんですよ。
▲交流スペースのテーブルも、旧須釜中学校の備品。所々刻まれているキズが、どこか懐かしい。
関根さん: 買い物に行けない方って、自分の家の庭先まで、とか、もっと行けたとしても隣の家くらい、なんていう人も多い。交流する人も、限られてきます。そういった中で、ここに来ていつものコミュニティとはまた違う人たちと交流をして、心休まる場所になってくれたらなぁ、と思っています。
▲店舗を訪れたお客さんには「コーヒーいかがですか?」と声をかけるようにしてるそう。
若者と高齢者が、いっしょに集える場に
――今後、こんなことがしたいなぁと思っていることはありますか?
関根さん: この場所(コワーキングスペースたまかわ)は年代関係なく様々な人が訪れるので、実店舗をオープンするにあたって若者向けの古着も扱うようになりました。少しずつですが、若い方も訪れるようになっています。
▲有名ブランドの洋服も取り扱っている。
関根さん: 古着屋さんって、あまり高齢者向けの服は取り扱っていませんよね。一方で、婦人服や高齢者向けの洋服を扱っているお店には、若者向けの古着はない。うちは、両方が置いてあります。
▲高齢者が歩きやすいシューズも販売。
関根さん: たとえば、お孫さんがおばあちゃんを車に乗せて連れてきてくれて、「これどうかな?」「あっちも似合いそう」なんて買い物を楽しむことができるんです。そんな環境って、あんまりないんじゃないかなぁと。仕入れる服や発信を工夫して、世代を超えていっしょに買い物を楽しんでもらうような場所にしていけたらな、と思っています。
■ひつじ百貨店
[住所]石川郡玉川村南須釜奥平290 コワーキングスペースたまかわ1F(旧須釜中学校)
[TEL]090-9030-4498
[HP]https://hitsujihyakkaten.jimdofree.com/
[Instagram]https://www.instagram.com/hitsujihyakkaten/
[取り扱い商品]紳士・婦人向け衣料品、高齢者向け衣料品、日用品、介護用品、古着、雑貨・季節商品など
[事業内容]店舗販売、イベント販売、訪問販売、EC販売
[サービス]
◯お客様送迎サービス
お買い物を希望するお客様を自宅から往復無料送迎。自力で外出することが困難な方におすすめです。
◯無料配送サービス
当店やイベント等で商品をお買い求めいただき、運搬が難しい場合は無料で届けてもらえます。
◯交流スペース提供
地域のみなさんが気兼ねなく時間を過ごし、交流していただける場として、ひつじ百貨店の店舗を提供。
◯お買い物アドバイス
介護関連の資格を持つ販売員が常駐しているので、ご希望の方に衣類選びや介護のアドバイスを行います。
※サービスの詳細等は、ひつじ百貨店へお問い合わせください。
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2021.02.28
雨の日も雪の日もOK! 全天候型フットサル場「クックドームたまかわ」
2016年に福島県玉川村にオープンした屋根付き広場「クックドームたまかわ」。村民だけでなく郡山市や石川町など近隣市町からも利用客が訪れています。今回は、そんな「クックドーム たまかわ」の魅力をたっぷりとご紹介します!
フットサル以外に、ドッヂボールやクライミングウォールも!
「クックドームたまかわ」があるのは、玉川村公民館・たまかわ文化体育館の隣。駐車場はたっぷりとあります。
▲屋根には玉川村のマスコット「クックちゃん」が描かれています。
▲左奥に見えるのが玉川村公民館・たまかわ文化体育館。右側が「クックドームたまかわ」です。
コートは人工芝で、フットサルコートが2面、ドッヂボールコートが1面。そのほか、壁にはちょっとしたクライミングウォールも。様々なスポーツが楽しめます。
天候に左右されることなく利用できるとあって、2016年のオープン以来、村民だけでなく近隣市町村のスポ少や社会人サークルなどに利用されているのだそう。
▲ドーム型の屋根で、開放感たっぷり。
▲「クックドームたまかわ」で開催された、タグラグビーの様子。
▲昨年開催したウォーキングイベントの様子。
水飲み場や自販機も完備! 奥には公園も
施設横には、水飲み場・トイレ・自販機2台が完備。ベンチも所々に置かれており、休憩時間もゆったりと過ごせます。
▲少し歩くとすぐ、水飲み場があります。
▲トイレは男性・女性・多目的トイレを完備。
▲自販機が2台あるのも嬉しいですね。
敷地内には「こどもの駅」という公園も。乙字ヶ滝をイメージしたスライダーや東野の清流をイメージしたネットトンネルなど、玉川ならではのデザインが施された9つもの遊具が子どもたちを迎えてくれます。
演奏会やお祭りなどイベントでの利用も
実は「クックドーム たまかわ」はスポーツでの利用のほかに、演奏会やお祭りなどのイベントにも利用されています。隣に屋根付きステージがあり、人工芝に座ってステージでの発表を楽しむことができ、夏には村民が集まって花火を楽しんだことも。
▲隣接するステージも屋根付き。
▲たまかわ産業まつりの様子。
換気などを気にせず開催できるので、コロナ禍の今にはぴったりですね。
村民は無料! 村外の方でも1時間500円とリーズナブル
気になる利用料はとってもリーズナブル。村民は無料(ナイターの場合は照明料がかかります)で、村外の方でも1時間500円〜利用できます。詳しくは、下記情報をご覧ください。
コート全面を利用する際は予約が必要ですが、他グループと譲り合って半面を利用するときは予約なしでも使えるそう。
天候に左右されず、スポーツにもイベントにも使用できる「クックドームたまかわ」。ぜひ、利用してみてくださいね。
■クックドームたまかわ
【コート面積】1,000㎡(40m×25m)
[住所]福島県石川郡玉川村小高大谷地13−3
[利用時間]8:00〜21:00
[休業日]月曜日
[利用可能種目]フットサル1面・ドッヂボール1面・クライミングウォール
[利用料金]
◯1時間(6:00〜21:00)…500円
◯1日(8:00〜17:00)…4,000円
◯半日(8:00〜12:00 / 12:00〜17:00)…2,000円
◯朝(6:00〜8:00)…1,000円
◯夕方(17:00〜19:00)…1,000円
◯夜間(19:00〜21:00)…1,000円
◯夜間照明使用量(30分あたり)…200円
※専有使用(団体)の場合は事前に申し込み
団体利用は申請が必要となります。詳しくは玉川村公民館へお問い合わせください。
[申し込み・問合せ先]
玉川村公民館(たまかわ文化体育館内)
TEL:0247-57-4632